音楽クラブの営業って今は風営法に入ってて迷惑だからそれを緩和しようぜーという主旨で、内容は以下の通り。
有識者会議が警察庁に提出した報告書によれば、風営法からダンスの文言をなくした上で、店内の明るさが10ルクスを上回れば風俗営業とはみなさず、朝までの営業を可能とする「深夜遊興飲食店営業」という新たなカテゴリーを法律内に設けることを提言した。
同時に、報告書は深夜遊興飲食店営業についての規制の必要性にも言及。営業地域は「きめ細かい規制の導入の検討」を求め、18歳未満の立ち入りも「一定の規制を設けるべき」とした。危険ドラッグなど薬物使用対策の観点から、警察官の立ち入りの必要性も指摘している。
規制の目安とした10ルクスは映画館の上映前の明るさで、これを下回れば、風俗営業の一つの「低照度飲食店営業」として、従来の規制内容とほとんど変わらないことにした。従来のクラブの大半はこの類型に入るとみられるが、報告書は地域住民の同意があれば、条例によって朝までの営業も可能とした。
めちゃくちゃ良い感じに前進したわけやけど、おれが個人的に最大の論点だと思ってる「営業許可を取る為に必要な店の広さ」はどうなるんだ。今クラブで適用されてる風営法の営業許可取得に必要なダンスホールの面積は60平方m(36畳分くらい)なので、今まで大半のクラブは「そんな面積確保できねーよ」って感じで許可が取れない状態だったはず。そこが第一のボトルネックだと思うわけで、新しいカテゴリーである「深夜遊興飲食店営業」が新設されたとして「はーい、今までの60平方mは引き継がれますよー」ってなったらあんま意味ない。わりかし資本を持ってるデカ箱が勝ってしまう構図になる。そうなると競争が産まれにくくて、多様性がなくなってしまう。んで我慢できない人達が小ちゃい箱で違法クラブを経営→闇社会参入→問題発生→摘発。っていう風になる確率高いんじゃないかと思う。つまり風営法からダンスの文言なくすとか、明るくしちゃうとか、営業時間がどうのーも大切やけど、一番の問題は参入障壁の高低じゃないかと予測してる。
明るさの事をいえば、どんなに明るくても「音楽のパーティー」であれば薬物とかナンパ、喧嘩は他の文化に比べて起こりやすい。だから警察官の立ち入りだけでは甘い。黒田鉄山先生の様な居合いの達人を各ポイントに配置するべきだ。警察だって店舗側とうまく連携すれば網漁法式の1発摘発ではなくて、持続性の期待できるリーク式の摘発だって可能なんじゃないかと思う。つまり『店舗で監視→犯罪者発見!→警察にリーク→警察官がこそっとタイホ!→クラブお手柄→犯罪者「クラブやべえ」』という流れ。そういう店舗側で常に稼働できるリーク式の方が闇社会側の人も近づけなくなる。だから20平方mくらいにした方が違法クラブができない仕組みつくれていいんじゃないかという理屈。